問題行動としつけ・犬のお散歩
他の犬、人、同居動物に攻撃的、飼い主を咬む
いつもビクビクしている
拾い食い・リードの引っ張り・・
こういった行動に対し、「叱る」「無視する」「音の出る缶を投げて驚かす」「吠えると電流が流れる首輪をつける」、「犬を仰向けにする」といった対処方法は、行動分析学で「罰」と呼んでいます。
しかし、そこには本当に望む「コミュニケーション」は、存在しているでしょうか?
行動を起こすには、必ず原因・理由があります。
それを知らずに、「しつけ」をしようとしたり、表面的な一時的な対処をしても、根本にある原因が残ったままであれば、同じようなことが繰り返されたり、ますますその行動がひどくなることもあります。
また、恐怖心などに支配され、神経質になっている場合(吠えがひどい等)、
緊張し続けることで血流やリンパの流れが悪くなり、
身体が冷え、免疫力が十分に発揮できず病気になりやすくなる、持病が悪化したり、二次的な病気を併発するといった恐れもあります。

問題行動がある、いつもビクビクしている、極端に怖がる、ということは、
今の生活や、関係・環境を見なおしたり、
飼い主さまの協力が、必要となっている、
リハビリが必要になっている
ということなのです。
インスタントにしつけようとしたり、もう年齢が高いから、この仔は○○だから、前にやってみたけどだめだったから、
と、諦めてしまうのではなく、根本原因を知り、
改善していくには何が必要か、
好ましくない行動を減らし、
してほしい行動を増やすにはどうすればよいか、
その仔の個性・資質にあった方法で、諦めない
ことによって、
その仔の持つ可能性をも広げ、暮らしに多くの喜びが訪れる
ことへと繋がっていくのです。
アニマルコミュニケーションのセッションでは、原因を知るだけではなく、その仔の心のケアとともに、行動療法によるリハビリ方法、「訓練」や「服従」「命令」ではないしつけ方法、をお伝えさせていただきます。
(*しつけや問題行動についてのご相談は90分~をおすすめいたします)
犬のお散歩の意味

飼い主さまと、犬の気持ちに、誤解が多いのが「お散歩」です。
「お散歩が好きではないみたいです」
「散歩へ行ってもすぐに帰ろうとします」
こういったお話をよくお伺いします。
ですが
実際に、その子の気持ちを尋ねてみると
「外の世界は怖いから」
「他の犬が僕をバカにするんだ」
「周りは敵ばかりだから、ママを守らなくちゃいけないんだ!」
と伝えてくることがあります。
未知のもの、これまでの経験による不安感、他の犬との関わり、必要以上に必死になってしまう、飼い主さまとの関係性、など、それぞれに理由があります。
それをそのまま鵜呑みにして終わり、にするのではなく、
そもそもの原因を知り、
お散歩の楽しさを教えてあげることが大切です。
犬にとってのお散歩は、飼い主さまとの信頼を育むのに、実はとても大切な時間なのです。
・探索や冒険にワクワクしたり、外の世界で大好きな飼い主さんと協力しあ うこと。
・五感を刺激し、自然のエネルギーや地球からのエネルギーを取り込む。
・運動によって筋肉をしっかりと使う。
こうしたことを通して、
病気の予防、免疫力を発揮しやすい身体作り
もできます。
排泄のためだけのお散歩や、義務のように歩くお散歩ではなく、飼い主さん自身も風や土の匂い、太陽の光、自転車の音、人のざわめき、さまざまなものを、その子と一緒に感じる。
公園などで、ゆっくり匂いをかがせてあげたり一緒に走ったり、探検したり、お散歩の楽しさや喜びを、一緒に探してみること、共有すること。
それらがその子にとっての喜びとなり、幸せに繋がっていきます。
この世界でまだ知らないこと、今、この世界にあるものを、飼い主さまがたくさん教えてあげてほしいと思います。
そうした一つ一つの経験が、その子にとって も大切な宝物となっていきます。
人も家の中にずっと篭っていたら、息が詰まってしまったり、心も身体も病んでいってしまうように、犬たちも同じです。
「年をとってるから行かなくてもいいかと思っていました」
「病気なのでお散歩は行かない方がいいかと思っていました」
と言われる飼い主さまもいますが、お散歩に行かれなくなったことで、天真爛漫だった子が、
神経質になったり、自尊心が著しく低くなってしまう子もいます。
たとえ自分で歩くことができなくても、病気であっても、体に負担のない方法で、大好きな飼い主さんと一緒に外の世界を楽しんだり、喜びを感じることで、免疫システムに燃料を与えることとなり、回復の力となることもあります。
それほど、犬たちにとって「お散歩をする」ということは、大切なことなのです。
もし、お散歩のやり方がわからなかったり、お互いにお散歩が楽しめない、ということがあれば、必ずどこかに原因があるはずです。
ひとりで抱え込まず、ぜひ相談してくださいね。